■対神話生物部署自衛隊情報■ 【基本情報】 国の上層部は神話生物の存在を把握しています。しかし発表は大パニックを予想し、行っていません。また現在、何とか秘密裏に処理できているという事情もあります。 神話生物の対処は、自衛隊統合幕僚本部に新設された特殊戦闘部隊が行っています。自衛隊でも戦闘力と精神力が高く、秘密を守れ、国家と国民に忠誠を尽くす選りすぐりの人間が配置されます。 人間の最後の砦です。彼らに倒せない神話生物は誰も倒せない、その気概で任務にあたっています。またその気概に相応しい戦績を上げています。 この部隊は時の政権に左右されない非常時のみ編成される超法規部隊です。(国家国民に不利益な政権になった場合部隊の情報を守る為に) 部隊の統括は近衛遼一等陸佐。近衛家は警察や公安、政治家・財界と一族を送り込み、部隊の独立性を保っています。 警察・公安にも対神話生物の部署は存在します。こちらは情報収集・隠蔽が主です。こちらの部署の責任者も近衛家の息のかかった人間が配備されています。 どちらも対神話生物の場合、発砲は現場の判断で出来ます。また対神話生物の確認が出来れば発砲の後処理くおよび隠蔽も速やかに行われます。 あなたは自衛隊、もしくは警察関係者・公安のいずれかで対神話生物の部隊・管轄に所属しています。この部隊は一般人はおろか、警察や自衛隊・公安の一般的な部署からも秘匿されています。 【傾向】 現場主義。建前上は遵法精神だが、超法規部隊ゆえに任務のためにはある程度のイレギュラーは許される。 最善、あるいはよりよい結果を残すことが至上命題なので結果を出すためには過程は許容される部分は多い。 任務をこなせなくては何の意味もないからである。 緊急事態において強権的に行うほうが速やかに事態を収束し、犠牲が少ないからである。 【自衛官】 対神話生物の撲滅を任務としています。自衛隊の中でも選りすぐりの戦闘力と精神力を持ち、信用に足る隊員です。 神話技能を持っていない場合、能力を買われ対神話生物部隊に編入されます。対神話生物の知識はありますが、実践はまだ未経験です。 今回は貴方の直属の上司・冴木神の命令を受け、非忌受神社の捜索を一般人に紛れする事になります。 非忌受神社に神話生物の兆候がないか調べ、もしあった場合可能なら殲滅、無理な場合は必ず生還する事。 神話生物の兆候があった場合、一般人が信用に足る人間であれば共に調査と殲滅は許可、情報の共有も許可されます。 それは現場の貴方の判断で行えます。 一般人と共闘した場合、戦力の要になることを求められます。また一般人を極力守るようにとの指令もあります。 (具体的に、自身が死ぬ状況でなければ、できるだけかばったり、囮になる事。そのための装甲点です。) いかなる命令も忠実に、絶対にこなさなくてはなりません。 あなた方の任務の失敗は、国家に大打撃を与える可能性を秘めています。 時にはあなた方が守るはずの民間人さえ、より多くの国民を守るために切り捨てなくてはいけない選択にかられます。 その矛盾で苦悩し、精神を病むものも少なくありません。 またこの任務は向かないからという理由で免除など絶対にありえません。 そのような者は、対神話部隊部隊には必要ありません。 いかなる任務も、従い完璧に実行する、反論は許されません。 本来は対神話部隊は非常にダーティな任務もこなさなくてはいけない部隊で、それが通常です。 探索者と行動する方が イレギュラー なのです。 それが出来るのは、そうしたほうが結果的に効率よく任務を遂行できるという、冴木や上層部の判断です。そのことを念頭に置いてください。 あなたは本来、自分の感情を殺してでもいかなる任務をも絶対成功させなくてはいけない部隊にいるのです。 対神話の自衛隊は陸上自衛隊およそ15万から集められた、対神話生物の切り札です。 実行部隊は、特殊戦群、第一空挺団からも多く排出されています。ほとんどの隊員がレンジャーバッチ、並びに空挺のバッチを持っています。 その中で女性の存在は異色です。彼女達はレンジャー資格を有することは現時点で出来ません。過酷な実践任務では、肉体的に劣るとされ、ジェンダー的な問題で配置されないのが通常です。そんな彼女達がもっとも過酷でもっとも適応力と戦闘力を必要とする対神話部隊にいるのは、男性にはない精神性と生存本能を期待しての事です。 女性はいざという時の精神性の強さや、生き延びるという気持ちは男を上回るとされています。冴木が期待しているのはまさにその精神性です。 人間の常識から大きく掛け離れた神話生物との戦いに有用だと考えているのです。 それゆえに冴木はレンジャーバッチがあろうがなかろうが、隊員を区別はしません。皆部下として平等に扱います。それは多くの部隊の隊員が共有している意識です。それは一見素晴らしい事に思いますが、女として一切扱われないことを示します。 野外戦において、着替える場所も睡眠場所も、シャワーやトイレさえ別には扱われません。極限状態でそのような気遣いは足を引っ張るだけだからです。通常の部隊において女性がレンジャー資格を取れないのは、まさにそういったジェンダー的な問題があるからです。極限の状態でそういった配慮をする余裕はないからです。 戦闘で胸が露出しても、誰も気にしません。かばいもしません。 隊員の間では徹底したジェンダーを排する訓練を受けます。 男性に劣る体力で一切の配慮をされないのは、相当精神的にも肉体的にもタフでないとやっていけません。 女扱いをする隊員、女扱いを求める隊員は対神話部隊の実行部隊には不適合です。 もちろんオフまでそのような扱いをしませんし求められませんが、いったん任務になれば、そのように容赦ない扱いを女性隊員はされることになります。 【近衛の事】 非常に古い家系です。古代から呪術を持って皇室に仕えてきました。近代では権力を持って日本社会に根を張っています。 近衛家が政界・財界はもちろん、各方面に強い影響力を持っているのは自衛隊の対神話部隊なら誰でも知っています。 現在の公安の神話生物知識も近衛家から提供されたものが大半です。 【神話生物の知識】 人間以外の、人間をはるかに超える存在であるという事は漠然として知っています。 また非常に滝多様な種類がいるということ、外なる神のような、所謂万物の神のような存在もいるという事を知っています。 【魔道書】 魔法・魔術師の存在を知っています。(魔法は神話知識がないと種類まではわかりません) 【日本神話の事、古事記・日本書紀の事】 神話生物や外なる神がいるように、日本にもそのような神性の存在はあるということは知っています。(目撃したことはありません) またその神のことを書いてある記述書に触れると、様々な力を得ることを知っています。 自衛隊の対神話生物の一部が、その力を使って神話生物を殲滅している事実も知っています。 【神父の存在】 数年前から神話事象の影にある神父の存在が浮上しています。 若く肌の黒い精悍な神父ですが、その身元は公安の必死の捜査でも明らかにされていません。 【所属】 正式名称・自衛隊統合作戦本部所属・対神話生物特殊戦群 (表面上中央即応集団隷下部隊扱い・習志野にある特殊戦群とは完全に扱いは別) 【所在地】 座間駐屯地(神奈川県相模原市)の中央即応集団に部隊はある。 新設された空挺部隊扱い。 司令官の近衛一佐は市ヶ谷に出向することも多い。